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漢方薬をお求めのお客様

お客様「すみません、ちょっといいですか？」
販売者「はい、何でしょうか？」

★お客様から、漢方薬についてご相談を受けました。

問

お客様「名前に”人参”と付く漢方処方で、胃腸虚弱や下痢、嘔吐に効く漢方薬があると聞いたのですが」
販売者「そういった胃腸症状に効く処方ですと…」

お客様の質問に対する答えとして、適切なものを選んでください。

人参湯（にんじんとう）
白虎加人参湯（びゃっこかにんじんとう）
四逆加人参湯（しぎゃくかにんじんとう）
桂枝人参湯（けいしにんじんとう）

解説

「人参湯（理中丸）」の効能・効果は「体力虚弱で、疲れやすくて手足などが冷えやすいものの次の諸症：胃腸虚弱、下痢、嘔吐、胃痛、腹痛、急・慢性胃炎」で、下痢、嘔吐ということでしたらこれが当てはまるでしょう。

そのほかの選択肢の効能・効果は以下の通りです。

「白虎加人参湯」
「体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの次の諸症：のどの渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ」で、皮膚症状に用いられます。

「四逆加人参湯」
「体力虚弱あるいは体力が消耗し、貧血気味で手足が冷えるものの次の諸症：感冒、急・慢性胃腸炎、下痢、はきけ、貧血」で、胃腸症状に効果がありますが、胃腸虚弱には適応していません。

「桂枝人参湯」
「体力虚弱で、胃腸が弱く、ときに発熱・悪寒を伴うものの次の諸症：頭痛、動悸、慢性胃腸炎、胃腸虚弱、下痢、消化器症状を伴う感冒」で、胃腸症状に効果がありますが、嘔吐には適応していません。