【中国ブロック】2014年登録販売者試験の傾向を解析!(8月20日実施)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

改正薬事法の内容の取り込みを含め、『手引き』の大幅改訂を受けて初となる試験だけに注目されていた。今年の傾向として、これから開始される他ブロック試験の対策にも少なからず影響するものだと思われる。
章ごとに試験内容の傾向を分析すると、以下のようになる。

■第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

第1章の『手引き』自体の改訂は、細かなところを除けば、「医薬品のリスク評価」と「健康食品」が新たに追加されたことがあげられる。

予想されたように、「医薬品のリスク評価」から1題(正しいものの組み合わせを選択)出題された。選択肢としては、「薬物暴露時間と暴露量との積で表現される用量-反応関係」「少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある」「非臨床試験における安全性の基準であるGood Laboratory Practice(GLP)」「動物実験で医薬品の安全性が確認されると、ヒトを対象とした臨床試験が行われる」といった内容に関わるもの。

「健康食品」についての出題はなかった。

総じて、問題自体は従来と大きな変化はないが、「薬害」の出題が4問と多めだった。

■第2章 人体の働きと医薬品

全体的に、難易度は中程度。人体の働きに関しては王道の問題が多く、解きやすい問題だった。副作用の部分も、これまで出題されてきた問題を解いていればわかるレベルで、皮膚粘膜眼症候群や偽アルドステロン症、イレウス様症状、間質性肺炎といった代表的なものが出題されており、点数は取りやすかったと思われる。

20問中4問あった穴埋め問題は、3カ所の2つわかれば解け、過去問での出題率が高いものばかり。文章の意味がわかりにくいものもなく、素直な問題。

ちなみに、今回の改訂で過去問の正誤が変わってしまうような微妙な内容は出題されていない。

■第3章 主な医薬品とその作用

漢方薬の問題が5問(混合問題を含めると6問)、生薬の問題は4問(混合問題を含めると12問)と漢方薬や生薬に関する問題が多く、一見すると難易度は高め。ただし、漢方薬や生薬の問題は、代表的なものの効能や特徴を覚えておけば対応できるレベルだった。また、それ以外の問題は、引っかけのような問題はあるものの、過去問をやっていればある程度対応できるため、選択肢をきちんと読んで丁寧に解くことが重要だと思われる。

なお、1問だけ気になる問題があった。

問17(全体では問77)「3 アミノ安息香酸エチルは、メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため、念のため、6歳未満の小児への使用は避ける必要がある。」が正しい記述として出題されているが、これは「してはいけないこと」の記載事項であり、「念のため」(『手引き』の改訂で追加された)ではないため、誤りともとれる。

■第4章 薬事関係法規・制度

改正薬事法によって、『手引き』自体が大幅に変更されており、どのあたりが出題されるか大いに注目されていた。しかし、「要指導医薬品」については、「要指導医薬品は一定の調査期間を経過しても一般用医薬品に分類されることはない(誤)」がある程度で、本質的な定義や扱える販売業等、販売に関わる情報提供などについてはまったく出題されなかった。また、特定販売についても一切出題ナシ。情報提供に関するもので変更点が反映された出題は、「第1類医薬品の情報提供を購入者が説明を要しない旨の意思表明があった場合」についてで、従来は説明義務がなくなったが、「薬剤師が適正に使用されると判断した場合」のみ情報提供が義務でなくなるという内容が選択肢になっていた。

そのほかでは、化粧品の製造販売で「厚生労働大臣が指定する成分を含有する化粧品」を製造販売する場合は「品目ごとの承認が必要」という内容が選択肢に盛り込まれていた程度。

予想していたより新規の内容が反映されておらず、ほとんど従来の知識で対応できたはず。逆に改正薬事法の内容について一生懸命学習していた人にとっては、拍子抜けだったのではないだろうか。

なお、問題個々の選択肢では、文言の一部を誤りの表現に置き換えるものなどが目立ち、注意して読まないと引っかかる。難易度は普通レベルだと思われる。

今回の中国地区の問題がスタンダードとは思えず、他地区では、新たに盛り込まれた内容がより多く出題される可能性は大きいと思われる。

■第5章 医薬品の適正使用・安全対策

この章自体の『手引き』の内容変更については、大きなものはなく、「緊急安全性情報」と「安全性速報」について書き直されたこと、副作用報告制度で「製薬企業等」だったのが「製造販売業者等」に変更されたこと程度。「新一般用医薬品」についての説明は、要指導医薬品(一般用医薬品ではない)との絡みで、以前よりわかりにくくなったと言える。

こうした変更を受けて実際に出題されたのは、「緊急安全性情報」の内容についてで、お約束の「イエローレター」も選択肢になっていた。一方、新たな記載内容である「安全性速報(ブルーレター)」については出題ナシ。

使用上の注意に関して具体的な成分を用いた出題は3問で、ほぼスタンダードと言えるだろう。

総じて従来の問題と大きな変化はなく、難易度も普通だったと思われる。

[試験対策講座]

[過去問]

[関連記事]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加