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実験では、「朝8時に朝食を摂る人」と「朝食を抜いて昼12時に最初の食事を摂る人」を想定した、2つのラットのグループを比較しました。1日における活動期(12時間)と休息期(12時間)のうち、一方には、活動期に入ってすぐに食事を与え、もう一方には、活動期に入ってから4時間後に食事を与えました。それぞれに同量の高脂肪食を2週間与えた結果、朝食を抜いたグループのほうが、脂肪組織重量と体重増加量が多くなっていたそうです。
このとき、朝食を抜いたグループでは、食事の開始時間と同じく、肝臓時計(※)や脂質代謝のリズムもおよそ4時間遅れていることがわかりました。また、ラットの体温は活動期に上昇しますが、朝食を抜いたグループでは、体温が上がっている時間(活動期)が短くなっていることもわかりました。これにより、朝食を抜くと結果的にエネルギー消費が少なくなるため、体重が増加するとしています。
忙しかったり食欲がなかったりして、朝食を食べない、という人はいるかもしれません。もしかすると、体重を減らすために朝食を抜いているという人もいるのでは? でも、そのせいで逆に体重が増えてしまっては意味がないですね。体重の増加は、メタボリックシンドロームや生活習慣病などにかかるリスクを高めてしまうことにもつながります。そのリスクを少しでも減らすサポートができるよう、店頭では、朝食を摂ることの重要性を改めてお知らせするようにしましょう。
(※)肝臓や体温中枢など、体内の細胞では数種類の遺伝子が24時間のリズムを刻んでいて、それらを肝臓時計、体温時計などと呼んでいる。
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