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カテゴリー: 接客・MD検定

乗物酔いの薬をお求めのお客様

お客様「すみません、ちょっといいですか?」
販売者「はい、何でしょうか?」

★お客様から、乗物酔いの薬についてご相談を受けました。

※相談を受けたのは、以下のような処方の薬です。

  • 塩酸メクリジン
  • スコポラミン臭化水素酸塩水和物

お客様「この薬を使いたいんですけど・・・。なにか気をつけることってありますか?」
販売者「そうですね、こちらのお薬の使用上の注意としては…」

お客様の質問に対する答えとして、適切なものを選んでください。

  1. 「排尿困難の症状がある人でもとくに問題なく使用していただけます」
  2. 「緑内障の診断を受けた人は使用できません」
  3. 「心臓病の診断を受けている人でもとくに問題なく使用していただけます」
  4. 「便秘を起こしやすい成分を配合しています」

解説

抗ヒスタミン成分である塩酸メクリジンと、抗コリン成分のスコポラミン臭化水素酸塩水和物は、その中枢抑制作用などによって、乗物酔いの防止や改善作用を発揮します。

塩酸メクリジンは、自律神経や嘔吐中枢の興奮を抑えて、めまいや吐き気などの症状を予防・緩和します。スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、脳の中枢にはたらきかけ、副交感神経の興奮を抑制するほか、消化管の緊張を低下させて、吐き気を予防します。
いずれの成分も抗コリン作用をもつため、排尿困難や緑内障の悪化のおそれがあることから、これらの診断を受けた人は「相談すること」とされています(使用できないわけではありません)ので、選択肢の1、2は誤りです。

ただ、塩酸メクリジンとスコポラミン臭化水素酸塩水和物の抗コリン作用は、作用の強さが異なります。抗コリン成分であるスコポラミン臭化水素酸塩水和物の抗コリン作用は塩酸メクリジンより強く、そのことがいくつかの使用上の注意に関わります。

スコポラミン臭化水素酸塩水和物による強い抗コリン作用、すなわち「副交感神経遮断作用」は、副交感神経系の活動低下により交感神経系の活動を活発にします。すると、心臓のはたらきが亢進されるため負担が増して、心臓病のある人などでは症状の悪化をもたらすおそれがあります。そのため、心臓病の診断を受けた人は使用について「相談すること」とされていますので、選択肢の3も誤りです。

スコポラミン臭化水素酸塩水和物の抗コリン作用が副交感神経のはたらきを抑制すると、消化管の運動が抑制されるため、便秘が起こりやすくなります。よって、正解は選択肢4になります。

正解:4

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  • 2017年
  • 10月10日号
  • 接客・MD検定

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