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登録販売者試験 総評(8/26 奈良県)

8月26日に実施された奈良県の登録販売者試験の総評です。

※なお、文中の<章>とは『試験問題作成に関する手引き』の<章>のことで、たとえば、<第1章>といった場合は、『手引き』の第1章に該当する部分については...ということになります。

登録販売者試験 総評

これまで、設問の精度自体にやや問題があって、いくつか「解なし」の問題が見られた奈良県ですが、今回はだいぶ改善されているようです。全体的に基本的な部分からの出題で、バランスも良く、難易度は中程度になっていると思われます。

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

医薬品の本質、セルフメディケーション、相互作用、使用に注意するべき人(授乳婦や乳・小児、高齢者、妊婦)、プラセボ、薬害など、重要項目から出題されており、基本的な内容のためあまり難易度は高くありません。
ただ、問6で「生薬成分は、乳汁中に移行することはほとんどない」のように、「ほとんど」という曖昧な言葉が使われたり、「かぜ薬には、乳汁中に移行するものはない」と、成分ではなく「薬」の乳汁中への移行が問われるなど、誤りの選択肢とは言え、表現に首をかしげた受験者もいたようです。

第2章 人体の働きと医薬品

全体的に素直な問題が多く、難易度もそんなに高くはないため、7割をとることはそれほど難しくなかったと思われます。
ただ、中には問12(通し番号32)の「a 好中球は最も数が多く、白血球の約40%を占めている。」のような、細かい数字の間違い(正しくは、40%ではなく60%)を問う問題も出題されていました。また、問8(通し番号28)の肺に関する設問にあった「a 胸部の左右両側に2対ある。」という記述は、焦っているとつい正しいと勘違いしてしまいそうないやらしい問題。このように、ケアレスミスを誘う問題もいくつか見られました。

第3章 主な医薬品とその作用

奈良県の3章の問題は、毎年『手引き』からの単純な引用ではなく、薬のことを知っている人が独自路線で作っているという感じのものが多く、ときには『手引き』にない内容が出題されることもありました。このため、難易度はある程度高めだったのですが、問題の精度自体が低いために「解なし」となることもありました。しかし、今回は「解なし」となるほどの問題はなく、難易度もかなり抑えられていたようです。
各設問を見てみると、誤りの選択肢にわかりやすいものが多く、選択肢も、正誤問題や穴埋め問題では2つわかれば正解が導き出せるようなものが多く見られました。7割をとるのもそれほど難しくはなかったと思われます。

第4章 薬事に関する法規と制度

全体的には、重要な項目に対してバランス良く問題が作られ、重箱の隅をつつくような問題もなかったため、難易度は中程度と思われます。
選択肢の傾向として、正しい文に誤りの語句を挿入したり、誤りの文に「購入者が希望する場合に限り」(問16の2)など、さも正しそうな文言を加えたりするものが目立ちました。
また、問3の薬事法第5条関連の問題では、「その許可が与えられないことがある」となっていますが、薬事法的には「その許可を与えないことができる」が正しく、本来の意味が変わってしまっています。
さらに、受験者が戸惑ったのが問8の選択肢dでしょう。(名称の使用制限)として、薬事法第六条には、「医薬品を取り扱う場所であつて、第四条第一項の許可を受けた薬局(以下単に「薬局」という。)でないものには、薬局の名称を付してはならない。ただし、厚生労働省令で定める場所については、この限りでない。」とあり、部分的に、また基本的には選択肢は正しいと言えます。確実に誤りの選択肢としたいなら、「例外なく」などの文言を入れるべきでしょう。

第5章 医薬品の適正使用と安全対策

問9や問14の医薬品副作用被害救済制度に関する問題と、問19の「使用しないこと」が記載される具体的成分名の問題がやや難しかったようですが、それ以外は平均的な問題で、難易度はそれほど高くはありません。
医薬品副作用被害救済制度の給付の種類に関しては、その内容、請求期限などについて、各県でよく出題されているため、受験者は覚えておきたい項目です。
なお、問19の「胃酸過多の症状がある人」は「カフェイン水和物」が正解ですが、あくまでも「眠気防止薬」についてのみで、その他の製品(かぜ薬、鼻炎用内服薬等)では記載されません。薬効群についての縛りがないこの設問は、適切さに欠けると言われても仕方がないでしょう。
その一方で、問18の引用文のように、『手引き』では「間質性肺炎が発症し」とあるのを「間質性肺炎を発症し」と、細部まで気を配り、より適切な表現に修正している問題も見られました。

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  • 2010年
  • 9月 7日号
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